小児歯科
当院の小児歯科の特徴
小児歯科の治療方針
当院はしっかりとトレーニングをしっかりおこなって治療ができるようになってから治療にうつります。
子供を治療する際に気をつけていること
痛みを与えない 痛みを与えてしまうと歯科が嫌いになってしまい、この小児期の体験は大人になってからも影響を与え続けます。
絶対に怒らない 抑圧的な態度を取ればとるほど協力してくれなくなり負のスパイラルに入ってしまいます。
子供の虫歯
主な原因は?
何をどう食べるか?に尽きます
基本的に虫歯は細菌によって少し穴があいたとしても、時間が経てばゆっくりと唾液の力でもとに戻ります。日々お口の中で歯は破壊と再生を繰り返しています。
しかしお口の中に食べ物が入る間隔が短くなると破壊と再生のバランスは崩れ、ずっと破壊されっぱなしで元にはもどらずどんどん穴が空いていき虫歯がすすんでいきます。
特に気をつける3つのポイント
- 食事を頻回に取らない 具体的に言えば1日5回までの食事に抑えることは重要です。
- 夜ごはん以降物を食べない もしどうしてもスイーツ、果物を夜に食べたい場合は食事のデザートとして夜ご飯と一緒のタイミングで食べるといいでしょう。
- 夜の歯磨きをする 上記にもあった唾液が細菌によって空いた穴をもとに戻してくれるということがあったと思いますが就寝時は唾液が激減してしまいますので夜の歯磨きをしないまま寝てしまうと虫歯のリスクはかなり高くなってしまいます。
虫歯はうつる?
結論を言えばうつるのですが極論を言えば赤ちゃんが生まれてくるタイミングでは無菌なのですがいずれか、どこかの成長過程で虫歯菌に感染します。具体的なタイミングは1歳半から2歳半のあいだが一番赤ちゃんに虫歯菌やお口の細菌が定着しやすいです。誰から移るかというとほぼほぼ主な保育者から菌が移ります。
なので返答としてはうつるがあまり気にしなくてよいということです。赤ちゃんのためにできることは保護者の方のお口の中を清潔に保っておくことです。
虫歯になりやすい人ってどんな人?
歯ブラシがあまりできていない人よりかは食生活が乱れている人がなりやすいです。特に常に何かを食べている、飲んでいる人はかなり危険です。
子供はいつから歯医者さんに
連れて行く?
乳歯がはえたら受診してください。早いうちから歯の状態やケアの方法を知ること、早い段階からフッ素を応用することによる虫歯予防などメリットは多数あります。
また幼いうちから歯医者さんに慣れてもらうというのも一つのメリットです。
子供の虫歯予防
自宅で行うケア
なるべく夜はしっかり磨くことと8,9歳ぐらいまでは仕上げ磨きをしてあげてもよいと思います。
歯医者で行うケア
全体的なクリーニング(歯石はあまりたまってないのでプラーク除去)、歯磨き指導、フッ素塗布、必要なお子様にはシーラント処置(シーラント処置とは奥歯の歯の溝が深く虫歯になりやすそうな部位にあらかじめお薬でうめてしまう処置)あと普段の生活の問診、患者様の普段の生活の中に高い虫歯リスクが潜んでいるかもしれないのでお話を聞くことも大事です。
乳歯が虫歯になったら?
また、何歳から虫歯になりますか?
基本的には虫歯は2歳くらいから早い子はなってしまいます。ただ年齢とわず虫歯かなと思ったならば一度歯医者さんにいくことをおすすめします。
子供の虫歯予防のメリット
- お子様が抱えるリスク(将来的に虫歯になりやすいなど)がわかることもあります。
- 小さいうちから連れていくと歯医者さんに慣れてくれるのでいざ治療が必要な時は比較的スムーズです。
(いきなり治療できるお子様はほとんどいらっしゃらないので歯医者さんに慣れる行程は高い確率で必要です。)
乳歯の虫歯治療方法
まずはすべてのお子様に対してトレーニングをおこないます。 トレーニングによってお子様がどこまでできるかがわかりますのでその結果に準じて治療をすすめていきます。
削って詰める処置は椅子の上でじっとできる、レントゲン写真を撮影できる、つばをバキュームで吸えるなどすべてのトレーニングができてから行います。
途中で無理に治療を進めようとすると信頼関係を失ってしまいます。
乳歯を抜歯したりする場合
基本的には乳歯はそのままでも抜けるのでそのままでも大丈夫ですが、下記に該当する際は抜歯をする場合があります。
- 乳歯がグラグラし、痛くて食事ができない場合
- 下から永久歯が生えて見えている状態
- お子様が抜歯を希望する場合(永久歯の生え具合による)
赤ちゃんの歯並びについて
赤ちゃんの歯が生える時期は?
およそ2歳半ごろにすべて生えてきますが個人差があります。
いつまでに生えそろうのが一般的ですか?
また、生えてこないケースはありますか?
すごい稀な場合に乳歯がもとから無いという場合があります。レントゲン写真で確認する必要があります。
前歯がすきっ歯でも平気ですか?
歯並びが悪かったらまずいですか?
下は歯並びが悪い場合がありますが上の前歯はほとんどの場合で隙間があいて生えてきます(永久歯の場合)。そこから横の永久歯が生え変わる際に押されて綺麗に隙間が埋まる場合があります。
※すべてのケースで元に戻るわけではないので一度歯医者さんにみてもらったほうが無難でしょう。
赤ちゃんの歯ぎしりの原因は?
また予防策はありますか?
赤ちゃんの歯ぎしりは大人のように病気やストレスが原因ではなく成長の過程で起きる現象です。
上下の歯が生える生後8か月ごろから歯ぎしりが発生するといわれていますが、成長に伴うかみ合わせのずれを脳が修正しようとして起こる生理的なものであるためあわてて受診する必要はありません。
赤ちゃんの歯磨きについて
いつから始めるのがベスト?
早いころで1歳のときから歯ブラシの練習をしてもよいとおもいます。
どんな歯ブラシがいいのか?
基本的に子供用の歯ブラシ、1歳半くらいまでであれば歯ブラシでなくとも綿棒などで歯の汚れをぬぐってあげるだけでも効果的です。
歯磨きを嫌がらせないコツ
歌を歌いながら楽しい雰囲気で歯ブラシをしてみましょう。
今はYouTubeなどでいろんな歌があるのでお子様が気に入るものを探してみてもいいかもしれませんね。
あと、意外にも歯を磨くことに意識を集中させるあまり知らないうちに強い力で歯茎を指でおしてしまってたり、無意識で痛みを与えてる場合も多いので注意しましょう。
1歳児・2歳児・3歳児が虫歯になったら?
1歳児
基本的に1歳児は歯が生えて間もないのとそこまで食生活が乱れることは少ないのでほとんど見られません。
しかし初期虫歯といって1歳の時点で歯に白い白濁が見られれば今後虫歯になってしまう可能性が高いので注意が必要です。
2歳児・3歳児
この時期から虫歯のリスクの高いお子様は穴が空くほどの虫歯をつくってきます。
そして基本的には通常のシステムと一緒でトレーニングを開始して、すべてのトレーニング過程を修了すれば削って詰めるなどの処置を行っていきます。
しかしながら、経験上この時期でおとなしく座って、治療ができるお子様はあまり見かけません。
ですので大抵は虫歯の進行止めのお薬を塗り、
治療可能の時期が来るまで待ちます。
子供の口臭について
子供の口臭にはどんな原因がある?
基本的には口臭の原因は大人と一緒で、大きくわけて3つです。
- 全身疾患からくる口臭
- お口の中の問題(虫歯、歯茎の炎症)
- 生理的口臭
(仕方のないもの、朝起きた直後など)
この中で③の生理的口臭のなかでお口の中が乾くと口臭が発生する場合があります。
これが子供となんの関係があるというとお口がぽかんと空いてたりしていつもお口で呼吸している場合、すべてにあてはまるわけではないのですが口臭がする場合があります。
こころあたりがある人は一度歯医者さんにみてもらうと良いでしょう。
子供の矯正について
Q. 子供の矯正治療は
いつ頃からできますか?
A. 子供の矯正治療は大きく分けて1期治療と2期治療と段階があります。
第1期治療はお口の状態にもよりますが乳歯が生えそろい自分で取り外し式の装置を出し入れできるようになる5から6歳ごろから可能になります。
永久歯が生えてくる7から8歳に始めるケースが一般的です。第1期治療ではお口のスペースを広げたり歯並びが悪くなる原因を取り除く治療となります。
この後ワイヤー矯正などの第2期治療に移りますが第1期治療で矯正治療が終了するケースも多くあります。
当院では取り外し式の矯正装置はプレオルソを取り扱っています。
お子様の歯並び等気になっている方はご相談ください。
学校健診で虫歯があるといわれたけど
大丈夫な場合もある?
はい、あります。
学校健診では短時間で多くのお子様を診ないといけないので詳しい検査をしていません。ですので少し厳しめに判定されることが多いです。
だからといって虫歯の判定を受けて放置しておくのも良くないので、学校健診で何かしら指摘を受けた場合は歯医者さんを受診するようにしましょう。
小児のマウスピース矯正とはどんなもの?
小児のマウスピース矯正とは歯をどんどん動かしていくというよりかは顎の成長を正しい方向へ導くことで歯がきれいに並ぶ環境を整えてあげるものになります。なのでマウスピースを入れて少しリハビリ運動などもしていただく必要があります。
正直マウスピースだけで完治しない場合もありますが、早い段階からマウスピース矯正を行うことで大人になってからの矯正の治療期間が短くなる場合がほとんどで、やって無駄になるということはありません。
もし気になるようであれば一度歯医者さんに相談することをおすすめします。
小児歯科のよくある質問
Q. お口をぽかんとあけてるのは
良くない?
A. 良くありません。
お口をあけていることによって
口呼吸になります。
口呼吸になると、
- 歯並びが悪くなる
- 口が乾く(唾液がへる)
- 虫歯になりやすくなる
- 歯周病になりやすくなる
- 風邪になりやすくなる
- 口臭が発生する
-
などの問題が発生する場合があります。日頃から「あいうべ体操」などのお口の筋肉のトレーニングやマウスピースなどで対応するようにしましょう。
Q. 子供が転んで歯をぶつけた時
どうすれば良い?
A. 転んで歯をぶつけた時、その時の状況をできる範囲でいいので
覚えとくと医院としてはすごく助かります。
しかし、切羽詰まった状況ではあるので可能な範囲で大丈夫です。次にもし後頭部などを強打して嘔吐などがあった場合はまず歯医者さんではなく、お医者さんに行ってください。万が一脳などにダメージがあった場合は歯科より医科が優先されます。
特に後頭部などに強打などない場合はいち早く歯医者さんに行くようにしましょう。外傷はスピードが大事なのでいち早く診察を受けることが大切です。
Q. 子供の歯ぎしりがひどいのですが
マウスピースを作成したほうが良い?
A. いいえ、小児の患者様のマウスピースの使用は原則、禁忌とされています。
マウスピースとは夜にはめることにより、歯ぎしりによる歯への負担を軽減する装置です。お子様の場合18歳くらいまで顎が成長するので、マウスピースをはめることにより顎の成長が抑制されてしまうことがあるので、原則としてマウスピースの作成は不要です。
Q. 歯の形成不全て何?
A. 歯の形成不全とはエナメル質が生まれつきもろい状態をいいます。
永久歯の前歯と6歳臼歯によく見られ特徴としては、歯が溶けた感じで色が茶褐色をしています。
形成不全だからといって積極的に治療が必要ではありませんが、通常の歯よりももろい状態ではあるため、積極的にフッ素を活用し虫歯にならないよう注意を払っておく必要があります。
Q. 虫歯の進行止めのお薬があるって本当ですか?
A. はい、あります。
フッ化ジアンミン銀というお薬です。
お子様の治療で削って詰めたりすることが難しい場合はよくあります。無理やりおさえつけてする場合もありますが危険な上にお子様が歯医者さんを嫌いになってしまう恐れがあります。
そのようなケースで虫歯の進行止めの薬を使用する場合があります。ただ進行止めのお薬は塗ると黒く変色するので全ての症例に使用できるわけではありませんので担当医と相談して使用するようにしましょう。
Q. 子供の仕上げ磨きは何歳まですれば良い?
A. 可能であれば10歳頃までは仕上げ磨きをしてあげてください。
可能であれば寝る前だけでいいのでフロスを早いうちから通してあげるようにしてください。
Q. 赤ちゃんでもうすでに歯石が付いている場合どうすればいい?
A. 急いで歯石を取る必要はありません。
たまに赤ちゃんで下の前歯の裏に歯石がつくことがあります。ですが押さえつけて歯石をとっても後の歯科治療を
怖がってしまう恐れがあるためしっかり歯科治療ができる年齢になってから歯石取りを行ったほうが良いでしょう。
Q. 歯医者さんで歯科治療が難しいのですがどうすれば良いですか?
A. まだ小さいうちは焦らずできることからすすめていくことが大事です。
慣れの部分が大きいので数ヶ月に一回は歯医者さんに通っていただいてフッ素を塗るとともに歯医者さんに慣れていくことが最短の近道です。
Q. 子供がしょっちゅうジュースを飲むのですが虫歯は大丈夫でしょうか?
A. 結論から申し上げますとあまり好ましくありません。
”しょっちゅう”というところがポイントです。だらだら食べ、飲みは虫歯リスクを跳ね上げてしまうのでやめておきましょう。日中よく飲む飲料水は水かお茶にしましょう。
Q. 子供のフロスについて大切なことは
ありますか?
A. 1日1回継続してもらうことですが、毎日完璧にこなすのは難しい場合もあります。
なのでせめて上の真ん中の前歯の間、上下左右のDとEの間だけでもフロスを通していただけると虫歯の発生をぐっとおさえることができると思います。
Q. となりの歯とくっついて生えてきたのですが問題ありませんか?
A. はい、何か処置を行わないといけないわけではありません。
歯がくっついて生えてくる歯を癒合歯といいますが、癒合歯が何か悪さをするわけではありません。しかしたまに後続の永久歯がなかったりするので、レントゲン写真で確認はしてみたほうが良いかもしれません。
Q. 永久歯がなかなか生えてこないのですが歯医者さんにいったほうが
良いですか?
A. はい、一度レントゲン写真で確認したほうが良いと思います。
場合によっては乳歯がいつまでもあるせいで永久しが生えてこれない場合もありますので一度レントゲン写真で確認した方が良いでしょう。